注文住宅の収納で失敗しない!必要な量と使いやすい場所の決め方

「今の住まいは収納が足りないから、新居ではたっぷり収納を作りたい」
注文住宅を検討している方から、このようなご相談はよくあります。たしかに収納量は大切ですが、収納は多ければ多いほどよいわけではありません。広く作りすぎると居住スペースを圧迫したり、使う場所から遠くて片付けにくくなったりすることがあります。
注文住宅の収納で後悔しないために大切なのは、家族に合った収納の「量」と、生活動線に合った「場所」を考えることです。
注文住宅の収納で後悔しやすい理由
収納量が足りず、物が部屋にあふれる
現在の持ち物を確認せずに間取りを決めると、入居後に「思ったより収納が足りない」と気づくことがあります。特に、衣類や靴、布団、季節家電、子どもの学用品、趣味の道具は想像以上に場所を取ります。
まずは、今ある物をざっくり把握しておくことが大切です。「靴は約30足」「布団は3組」「扇風機は2台」のように、数量まで確認すると必要な収納量をイメージしやすくなります。
収納を増やしすぎて居住スペースが狭くなる
収納不足が不安だからといって、各所に大きな収納を作りすぎるのも注意が必要です。収納が増えるほど、リビングや個室が狭くなったり、建築費が上がったりする場合があります。
「念のため広くする」のではなく、何をしまうための収納なのかを明確にしましょう。必要な場所に、必要な分だけ設けることが、暮らしやすさと予算のバランスを取るポイントです。
使う場所と収納場所が離れている
収納量が十分でも、配置が暮らし方に合っていないと片付けにくくなります。例えば、1階で使う掃除機を2階の納戸に収納すると、使うたびに取りに行く手間がかかります。
上着やバッグの収納が遠い場合も、リビングに置きっぱなしになりやすいでしょう。収納は「しまえるか」だけでなく、「無理なく取り出して戻せるか」という生活動線とセットで考えることが大切です。
奥行きや棚の高さが収納物に合っていない
図面上では広く見えても、内部の寸法が合っていないと空間をうまく使えません。奥行きが深すぎる棚は奥の物が見えにくく、反対に奥行きが浅いと家電や収納ケースが収まらないこともあります。
収納する物の幅・高さ・奥行きを測り、棚板やハンガーパイプの位置まで確認しておくと安心です。掃除機や充電式家電をしまう場合は、収納内にコンセントを設けるかも検討しましょう。
注文住宅の収納量を決める3つのステップ
1.現在の持ち物を場所別に確認する
まずは、玄関、キッチン、洗面所、リビング、寝室など、場所ごとに持ち物を書き出します。細かく数えすぎる必要はありませんが、大まかな量を把握することで、必要な収納の広さや形が見えてきます。
このとき、新居へ持っていく物と手放す物を分けることも重要です。現在ある物をすべて収納しようとすると、必要以上に大きな収納を作ることになりかねません。
2.5年後・10年後の暮らしを想定する
注文住宅では、現在だけでなく将来の暮らしも考えておきたいところです。子どもの成長に伴って、衣類や学用品、スポーツ用品が増えることもあります。在宅勤務や趣味の変化により、書類や仕事道具を置くスペースが必要になる場合もあるでしょう。
ただし、将来に備えて大きな空間を空けておく必要はありません。棚板の高さを変えられる可動棚などを採用すれば、持ち物の変化に対応しやすくなります。
3.収納率だけでなく内部の形まで確認する
収納率とは、住宅の床面積に対して収納部分が占める割合のことです。戸建て住宅では10〜15%前後が目安とされることもありますが、家族構成や持ち物の量によって適切な収納量は変わります。
同じ収納率でも、棚のない空間と、収納物に合わせて可動棚や引き出しを設けた空間では、使いやすさが大きく異なります。数字だけで判断せず、「何を、どのように収めるか」まで具体的に計画しましょう。
場所別に考える注文住宅の収納計画
玄関収納・シューズクローク
玄関には、靴のほかに傘、ベビーカー、外遊び用品、アウトドア用品、防災用品などが集まります。土足のまま使えるシューズクロークや土間収納があると便利ですが、広くしすぎると玄関や居室を圧迫します。
何を置くのかを先に決め、壁面収納や可動棚も含めて必要な広さを検討しましょう。湿気やにおいがこもりやすいため、換気にも配慮すると安心です。
リビング収納
リビングには、郵便物、文房具、薬、充電器、子どものおもちゃや学用品などが集まりがちです。大きな収納を一つ作るより、使う場所の近くに小さな収納を分散させた方が片付けやすい場合もあります。
帰宅後にバッグを置く、書類を確認する、子どもが勉強するなど、家族の行動を思い浮かべながら物の定位置を決めましょう。扉付き収納にすると、生活感を隠しやすくなります。
キッチン収納・パントリー
パントリーとは、食品ストックや日用品、調理器具などをしまう収納スペースのことです。まとめ買いが多い家庭には便利ですが、キッチンから遠かったり奥行きが深すぎたりすると、在庫を管理しにくくなります。
冷蔵庫、調理台、食器棚との位置関係を確認し、少ない移動で出し入れできる配置にしましょう。食品ストックは見渡しやすい浅めの棚にすると、買いすぎや使い忘れを防ぎやすくなります。
洗面脱衣室・ランドリー収納
洗面脱衣室にタオル、下着、部屋着、洗剤などを収納すると、入浴や洗濯の流れがスムーズになります。「洗う・干す・たたむ・しまう」を近い場所で完結できれば、日々の家事が楽になります。
ただ、洗面脱衣室は湿気がこもりやすい場所です。収納する物に合わせて、換気方法や扉の有無を確認しておきましょう。
ファミリークローゼット
ファミリークローゼットとは、家族の衣類をまとめて収納するスペースのことです。洗濯後に各部屋へ服を運ぶ手間を減らせるため、共働き世帯や子育て世帯にも人気があります。
一方で、家族全員が使うため、朝の身支度が重なると混雑することもあります。洗面所やランドリールームとの距離だけでなく、通路幅、着替える場所、プライバシーにも配慮しましょう。
収納計画で見落としやすいチェックポイント
- 今ある物を場所別に書き出したか
- 新居に持っていく物と手放す物を分けたか
- 5年後・10年後に増える物を想定したか
- 使う場所の近くに収納を配置したか
- 棚の奥行きや高さを確認したか
- 扉の開閉スペースや通路幅を確認したか
- 掃除機や充電式家電用のコンセントを検討したか
- 湿気がこもる場所の換気を確認したか
まとめ:収納は間取りの初期段階で相談しよう
注文住宅の収納で失敗しないためには、収納をたくさん作ることよりも、家族に必要な量を見極め、使いやすい場所に配置することが大切です。
収納は、間取りが固まってから追加するよりも、最初の段階から計画するほうが失敗を防ぎやすくなります。収納の位置や形は、生活動線、家事動線、建築費にも関わるためです。
「わが家に必要な収納量がわからない」「今の間取りで本当に片付くか不安」という方は、早めに住宅会社や設計担当者へ相談してみましょう。現在の持ち物や日々の行動を具体的に伝えることで、ご家族の暮らしに合った収納計画を提案してもらいやすくなります。
家づくりを始めたばかりの段階でも、収納の悩みを整理しておくことは大きなメリットになります。後悔しない間取りにするためにも、まずは気軽に相談してみてください。
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