【石川県版】ハザードマップの見方と活用法|災害リスクを考えた安全な土地選び

【石川県版】ハザードマップの見方と活用法|災害リスクを考えた安全な土地選び
目次

「せっかく建てた家が…」を防ぐために、石川県で最初に見てほしい地図があります

「土地選びって、価格と立地で決めればいいんでしょ?」
家づくりを始めたばかりの頃は、そう思っていた方も多いのではないでしょうか。

でも石川県にお住まいの方なら、2024年1月の能登半島地震で、土地選びや地盤の大切さを痛感された方も少なくないと思います。液状化による住宅被害は内灘町・かほく市・金沢市の一部でも広範囲に発生し、「隣の家は無事なのに、うちだけ傾いた」という事例も多く見られました。

また石川県は、梅雨や台風シーズンの豪雨、冬場の被害も少なくありません。2022年8月の小松市・能登地方の記録的大雨、2024年9月の奥能登豪雨など、水害リスクも年々高まっています。
直近でも2026年8月にも羽咋市を中心に豪雨による大きな被害もありました。

石川県で家づくりを考える方に向けて、地域の特性も踏まえながら無料で使えるハザードマップの見方と活用のコツを解説していきます。

ハザードマップとは?無料で見られる災害リスクの地図

ハザードマップとは、自然災害が起きた時に「どこで」「どんな被害が想定されるか」を地図上に色分けして示したものです。国土交通省や各自治体が公開しており、誰でも無料・登録不要で確認できます。

石川県で土地探しをするなら、以下の2つを併用するのがおすすめです。

  • 国土交通省「ハザードマップポータルサイト」(https://disaportal.gsi.go.jp/):全国共通で使える基本の地図
  • 石川県および各市町の防災マップ:地域ごとの詳しい情報(液状化・津波・土砂災害など)

石川県で特に確認したい災害リスク

  • 地震・液状化:能登半島地震以降、県が液状化マップを更新。特に内灘町・かほく市・金沢市北部の砂丘地帯は要注意
  • 津波:日本海側でも津波リスクあり。特に能登半島沿岸部・七尾湾・金沢港周辺
  • 洪水浸水:犀川・浅野川・手取川・梯川・大聖寺川など主要河川沿いは想定区域が広い
  • 土砂災害:能登・加賀の山間部、金沢市の丘陵地(額・田上・鈴見台など)
  • 内水氾濫:金沢市中心部でも近年発生。下水道の処理能力を超える大雨で道路や庭が冠水
  • 雪害:豪雪による建物への荷重、雪解け時の融雪水による地盤ゆるみ

ハザードマップの見方|3ステップで簡単チェック

ステップ1:ポータルサイトを開いて、使う地図を選ぶ

まずは「ハザードマップポータルサイト」にアクセス。トップページには2つの入り口があります。

  • 重ねるハザードマップ:洪水・土砂災害・津波などを1枚の地図に重ねて見られる
  • わがまちハザードマップ:市町ごとの詳しい防災マップを探せる

石川県の場合、金沢市・小松市・白山市・野々市市・加賀市・七尾市など各自治体が独自に詳しい防災ポータルを公開しています。まず国の地図で全体像を、次に市町の地図で詳細を確認する流れがおすすめです。

ステップ2:候補地の住所を入力して、少し広めに見る

検索窓に住所を入れると、その場所のリスクが色分けで表示されます。ここでのコツは、敷地だけでなく通勤・通学路まで含めて広めに見ると更に安心です。

たとえば金沢市中心部にお勤めの方が野々市や白山市に土地を探す場合、通勤経路上に浸水想定区域がないかもチェック。冬場は積雪や凍結もあるため、迂回路の確保も含めて考えると安心です。

ステップ3:色ではなく「凡例」で意味を読み取る

ここが一番のポイント。同じ赤色でも、災害の種類や自治体によって意味が違います。「なんとなく赤くて怖い」で判断せず、必ず地図の横にある凡例(はんれい/色の意味の説明)をチェックしましょう。

特に洪水マップでは、以下の3つを確認するしましょう。

  • 浸水深(しんすいしん):どこまで水が来るか。0.5m未満でも床下浸水、3m以上なら2階まで到達
  • 浸水継続時間:水が引くまでの時間
  • 家屋倒壊等氾濫想定区域:水の勢いで家が流される・壊れるおそれがある区域

石川県で災害に強い土地を選ぶ3つのポイント

ポイント1:液状化リスクは必ず「石川県版マップ」で確認

能登半島地震で改めて注目されたのが液状化リスク。石川県が公開する「地震被害想定調査」や各市の液状化ハザードマップを必ず確認しましょう。

特に以下のエリアは砂丘地帯や旧河道(昔の川筋)、埋立地であり、液状化リスクが高いとされています。

  • 内灘町、かほく市の海岸沿い(砂丘地帯)
  • 金沢市北部(松寺・大河端・粟崎など)
  • 金沢港・金石・大野周辺
  • 七尾湾沿岸部の埋立地

液状化対策として、地盤改良(柱状改良や小口径鋼管杭など)が有効ですが、追加費用として50〜200万円ほどかかることも。土地価格が安くても総額では割高になるケースがあるため、地盤調査の結果と対策費用は必ず確認しましょう。

ポイント2:土砂災害は「警戒区域」と「特別警戒区域」を区別する

山や崖の近くの土地では、次の2つを見分けましょう。

  • 土砂災害警戒区域(イエローゾーン):土砂災害のおそれがある区域
  • 土砂災害特別警戒区域(レッドゾーン):建物が壊れる危険性が高く、建築時に構造規制がかかる

石川県内では、能登地方の山間部や、金沢市の丘陵地(卯辰山・寺町・野田山周辺など)、白山麓エリアで指定区域が広がっています。レッドゾーンでは鉄筋コンクリートの壁が必要になるなど、建築費が数百万円単位で上がることもあります。

ポイント3:避難所は「災害別」に確認する

意外と知られていないのが、避難所は災害の種類ごとに使える場所が違うということです。近所の小学校が「地震のときは避難所、洪水のときは使えない」ということもあります。

沿岸部にお住まいの方は、津波避難ビルや高台の避難場所も併せて確認をしましょう。能登半島地震では停電・断水が長期化した地域もあったため、避難所までの距離だけでなく、備蓄や耐震性も考慮することが大切です。

【一目でわかる】石川県版・土地選びチェックリスト

チェック項目確認方法
浸水想定区域に入っていないか重ねるハザードマップ・各市町防災マップ
土砂災害警戒区域に入っていないか石川県土砂災害情報マップ
液状化リスクは高くないか石川県・各市の液状化マップ
津波浸水想定区域に入っていないか石川県津波浸水想定図
避難所までの距離と経路(冬季も)わがまちハザードマップ+現地確認
過去の災害履歴市町防災窓口・不動産会社
周囲との高低差・水はけ・積雪状況現地確認(雨の日・雪解け時期)

リスクがある土地でも大丈夫?建物側でできる対策

「候補地にちょっとリスクがあった…」という場合でも、建物の設計で対策できることもたくさんあります

  • 耐震等級3の取得:能登半島地震以降、石川県でも希望される方が急増。建築基準法の1.5倍の耐震性能
  • 地盤改良工事:液状化対策も含めた補強(50〜200万円程度が目安)
  • 高基礎):基礎を通常より高くして、床上浸水を防ぐ
  • 止水板:玄関などに設置して浸水を防ぐ
  • 電気設備の上階配置:分電盤やエアコン室外機を2階に
  • 雪対策:屋根形状の工夫、融雪装置、耐雪設計

石川県では耐震・耐雪の両立が求められるため、県内での施工実績が豊富な住宅会社に相談するのが安心です。

まとめ|石川県で後悔しない土地選びのために

ハザードマップは「危険/安全」を決めつけるものではなく、リスクを知って備えるための道具です。能登半島地震を経験した石川県だからこそ、「どんなリスクがあり、どこまで対策できるか」を理解して選ぶことが、後悔しない家づくりへの第一歩になります。

ポイントまとめ

  • ポータルサイトで「重ねる」→「わがまち(石川県版)」の順に確認
  • 色ではなく「凡例」で意味を読み取る
  • 液状化リスクは石川県のマップで必ずチェック
  • 現地確認(雨の日・雪解け時期)は必ず実施
  • 耐震・耐雪も含めた建物側の対策で対応可能

石川県内でも、能登・金沢・加賀など、地域によって地形や想定される災害は異なります。ハザードマップに加え、過去の災害履歴、地盤、排水環境、積雪、避難経路、法規制を総合的に調べましょう。

海沿いでは津波や高潮、河川周辺では洪水や内水氾濫、山あいでは土砂災害、地盤条件によっては液状化など、注意すべきポイントは地域によって異なります。すべてのリスクを完全になくすのは難しいからこそ、「どのような危険があり、どこまで対策できるか」を把握して選びましょう。

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